動線が悪いと部屋は狭く感じる
動線とは、家の中で人が繰り返し動く道のことです。朝起きて顔を洗い、着替えて出かける道、帰宅してかばんを置き手を洗う道のように、毎日同じ経路を何十回も行き来しています。その道に家具の角が出っ張っていたり、毎回何かをよけて通らなければならなかったりすると、広さがあっても家は窮屈で疲れるものになります。反対に動線が短くさえぎるものがなければ、小さな家でも快適です。だから配置は、どの家具がどこに似合うかより先に、人がどこを通るかを決めることから始まります。
家具は見栄えのよい場所より、毎日歩く道を基準に置くと暮らしやすくなります。動線を書き出し、通り道を空け、ゾーンを分ける順番をまとめました。
動線とは、家の中で人が繰り返し動く道のことです。朝起きて顔を洗い、着替えて出かける道、帰宅してかばんを置き手を洗う道のように、毎日同じ経路を何十回も行き来しています。その道に家具の角が出っ張っていたり、毎回何かをよけて通らなければならなかったりすると、広さがあっても家は窮屈で疲れるものになります。反対に動線が短くさえぎるものがなければ、小さな家でも快適です。だから配置は、どの家具がどこに似合うかより先に、人がどこを通るかを決めることから始まります。
紙に家の間取りをざっと描き、ふだんの一日の動きの順番を矢印で描いてみます。矢印が何度も重なるところが家の主な通路で、そこには何も置かないようにします。矢印が大きく遠回りしているなら、物の置き場所が使う場所から離れているということです。たとえば上着を掛ける場所が部屋の奥にあると、玄関から部屋を横切って往復しなければなりません。
人が通る道は肩幅より余裕がないと、体をひねらずに歩けません。一人が通る通路は六十センチ前後を最低の目安にすることが多く、二人がすれ違う道や荷物を持って通る道はそれより広く取ります。家具の大きさを測るときは本体だけでなく、引き出しをいっぱいに引いたり扉を開けたりするのに必要な前の空間、いすを引いて座る空間まで含めます。部屋のドアや玄関ドアが開く範囲には何も置きません。この数字は一般的な目安なので、体格や暮らし方に合わせて調整してください。
ひとつの空間で寝て、働いて、食べるワンルームほど、ゾーン分けが大切になります。寝る場所、仕事や勉強をする場所、食べる場所、物を置く場所を決め、同じゾーンで使うものをまとめておきます。ベッドを玄関から直接見えない奥に置くと、くつろぐ場所が落ち着き、来客があっても気になりにくくなります。壁を立てなくても、ラグや低い棚、照明の位置だけでゾーンの境目は作れます。視線を完全にさえぎる高い仕切りは部屋を狭く見せるので、腰の高さくらいが無難です。
料理は、材料を出し、洗い、切り、加熱するという順番で進みます。冷蔵庫、シンク、調理台、コンロがこの順につながっていると、動きが短くなります。冷蔵庫とシンク、コンロを結ぶ三点の間に物があると毎回回り込むことになるので、その間は空けておきます。よく使う鍋や調味料はコンロの近くに、食器はシンクや食卓の近くに置くと、出し入れの道のりが短くなります。調理台が狭いなら、移動式の作業台やシンクに渡す板で作業スペースを足せます。
家具の位置は、動かせないものに合わせて決めると失敗が少なくなります。窓、コンセント、暖房器具、エアコンの位置がその基準です。机は窓に向かったり背を向けたりするより、窓を横にして置くとまぶしさや画面の映り込みが減ります。電化製品を使う家具はコンセントの近くに置けば、コードが通路を横切りません。エアコンや暖房器具の風がベッドに直接当たらないか、家具が風の通り道をふさいでいないかも確かめます。
背が高いものや上が重い家具は、倒れないよう壁に固定するのがよいでしょう。とくに子どものいる家では、引き出しに足をかけて登ったときに家具が倒れる事故が起こりえます。玄関や窓のように、非常時に逃げる道は家具でふさぎません。暖房器具のまわりにはカーテンや布団、紙などの燃えやすいものを置かず、離す距離は製品の説明書に従います。延長コードを何本もつないだり、コードを家具の下敷きにしたりするのも避けます。
重い家具を何度も動かすのは大変で、床も傷みます。紙の間取り図の上で家具の大きさに切った紙を動かしながら先に配置を決めたり、床にテープで家具の位置を示して数日歩いてみたりするのもよい方法です。実際に動かすときは引き出しと中身を出して軽くし、床に布や滑り止めのパッドを敷いて押し、重いものは一人で持ち上げません。配置を変えたら一週間ほど暮らしてみて、不便なところをもう一度直します。
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